Source of Nothingness - Common Lisp : 関数とマクロとスペシャルフォームの違い

* Common Lisp : 関数とマクロとスペシャルフォームの違い

http://d.hatena.ne.jp/pgf2/20080415/1208269126
ざっくりとした違いは関数は全ての引数が評価される、マクロとスペシャルフォームはそうとは限らないという点です。
関数が評価されるときは、まず引数を前から順番に評価し、全部の引数を評価したらその値を用いて関数のフォームを評価するという風に評価順序が決まっています。
マクロやスペシャルフォームは、評価順序が一定でなかったり、全ての引数が評価されなかったりします。
例えばスペシャルフォームの「if」はTHEN節とELSE節のどちらか一方しか評価されません。
評価規則が決まっている関数の枠組みでは「if」は定義できないということになります。

マクロの特徴は展開できるということです。
展開形は macroexpandmacroexpand-1 で確認できます。

スペシャルフォームは「[[3.1.2.1.2.1 Special Forms:http://www.lisp.org/HyperSpec/Body/sec_3-1-2-1-2-1.html]]」で挙げられているものです。
マクロとスペシャルフォームの関係は排他的ではないので、マクロでありかつスペシャルフォームというものがある実装もあるかもしれません。

まとめとして setq と set と setf の関係
(setq a "value") と (set (quote a) "value") はほぼ等価。(厳密には違います。xyzzyでその差が出るかどうかは不明)
(setq a "value") と (setf a "value") は等価。
なぜなら
(macroexpand '(setf a "value"))
=>(setq a "value")
だから。

update : 2008-04-17 (Thu) 12:48:40